ナツメグ

  
☆コットンソフト
  http://cotton-soft.com/
☆YORI-YORI
  http://koyori.mimoza.jp/
☆Kionachi's Website
  http://kionachi.com/
☆MANYOポータル
  http://manyo-portal.info/
ストーリー
7点
システム
3点
演出
6点
音楽
6点
萌え
5点
総合点
6点







ゲームの舞台になる葉成川学園は、
それなりに歴史のある都内の私立学園です。

元々はクラス数もあり、学生数も多かった学校でしたが、
ここ近年の少子化や、都市部の人口減の影響もあり、
学生数は減少の一途をたどっていました。

そしてついに、同じ学校法人が運営する第二学園と合併し、
現学園は統合される事となってしまいました。



そんな学園で日常を送っていた、主人公・敦志とその仲間達。
学園が統合されるとは言っても、皆一緒に移ることには変わりなく、
いつもと同じ生活を送っておりました。

ところが…。



夏休み、そして2学期を目前に控えた6月のある日、
彼らの友人である由佳子が、関西に引っ越すことになったのです。

メールもネットもある現代とは言え、
今までの日常に起こった変化は、微妙に敦志達の心情に変化を与えます。



敦志達は、どうにかして去っていく由佳子に何か出来ないかと
いろんな方法を考えました。



そして敦志達は、由佳子のために、この夏休み限定で、
最後の夏休みを由佳子に楽しく過ごしてもらうための、サークルを作ったのです。
(なんでそこまでせなあかんの?という疑問の回答はゲーム本編でどうぞ)

サークルには、4人の他にも、後輩のほとりや転校生のセリス、
そして先輩のまぁちゃんを加えて、
夏を存分に楽んで思い出を作るという目的に向けて、動き出します。

こうして、彼らの元に、最後の夏が巡ってきました――。




ねこねこソフト解散という残念なニュースの後、
製作に携わっていた一部スタッフが再結集して立ち上げたメーカー。それがコットンソフト。
そしてその第一弾となるのが『ナツメグ』でございます。


スタッフ側も十分その点は意識しているということで、今回は着眼点を見据えてのプレイとさせて頂きますよ。

1.ねこねこソフト色からの脱却を図れるのか?
2.知名度に恥じない作品ができるのか?


この二つがキーポイントとなってきそうです。
ねこねこからスタッフがほぼ同じでも名前が変わった以上、知名度だけに頼った作品では鼻で笑われてしまいます。
比較で物を申すのは普通はいけないことではありますが、この場合は特殊。
製作者も意識していることですので、「ねこ」の後継であるメーカーじゃなくて、「コットンソフト」の魅力を見せてもらいたいです。

もちろんねこ色を否定しているわけじゃなく、もしねこねこの進化系を目指しているのなら、それでもいいのですが。
そういった意味では、2の要素が特に重要ですね。


では前置きはこのくらいにして、プレイしていきましょう。





・・
・・・

むむ、プレイした感じはごく普通のゲーム。
RESというシステムは置いといて、なかなかテンポがいい感じですな。
実梨寄りの選択肢を選んでいたはずが、由佳子シナリオへと突入してしまいました。
初回プレイは強制なのかな?または由佳子の好感度が始めから高いのかもしれん。









・・
・・・

由佳子クリア。

ベタだからこそ!もう一息何か欲しいッ!
うわー、ちくしょー。何でか悔しい。
メインヒロインだからこその、ごく普通の何の変哲も無いベタな話。
普通に日常を過ごして、普通に主人公と一悶着あって、普通に結ばれて、普通にお別れ。
そう、あまりに普通すぎるのだ・・・。
普通すぎて普通。普通だから良いのだが、この良さも普通。

逆に言っちゃうと、演出も普通すぎて、あまり悪いところは無いが、褒めまくれるところがないのが痛いところ。
シナリオは置いといて、演出を強化すべきなんですよねぇ。
ラストの「未来に繋げておきつつ、その後の顛末を描かない」演出はいいのですが
岩手に行くところも、新幹線に乗るところも、なんとなく淡白という印象を抱かざるを得ない。
悪さは無いのに、こうグイグイと来ない、盛り上がり不足を感じてしまったシナリオですわ。








続いて今度こそ実梨を攻略します。





・・
・・・

実梨クリア。

プレイ途中までは相当な地雷臭が漂ってました。
それも全ての原因は由佳子の不自然なまでの優等生ぶり。
実梨に対して自分の感情を殺して、二人が幸せになることだけを目指して発言したり、行動したり。
こちら側からすると、恐怖を覚えるほどに、由佳子の自分が無い印象でした。


まずい、このままではこのシナリオは消化不良で終わってしまう、と思っていたままラスト。


ラストの手紙で俺安堵。
由佳子がもしこの手紙を書いてなかったら、俺は由佳子のことを人間にはもう見れなかったデスヨ。
だって、実梨シナリオの由佳子は心が無さ過ぎる。不気味なくらい、自分を出さない。
だから、最後の締め方は非常に上手い。
由佳子の不気味さを感じさせておいて、ラストでストーンと綺麗に落としてくる。
終わりよければ全てよしというわけではないのですが、この締め方は好き。

個人的には主人公が実梨を好きになっていく過程を理由付けしてくれれば、もっと良かったんですけどね。








次はサクサクまぁちゃん先輩を攻略。






・・
・・・

円クリア。

これは駄シナリオ。
もう全体的に手抜き。伏線の回収もあっさりしてるし、想いの表現とかもあっさりしすぎ。
円の由佳子化は本当に意味がわからん。
さらに元々ヘタレな主人公が特別ヘタレすぎて、円に辛い想いさせるし、
やっと結ばれたと思ったらいきなりエンディングですよ。
部活の他のメンバーは置いてけぼりでスタッフロール。みんなの後日談は無し。
このシナリオを最初にやったら激怒モノでしょうね。手抜きにもほどがありますわ。
部活、最後の夏、みんなで楽しく遊ぶといった設定を全く生かせてないシナリオでした。








次はセリスを攻略。






・・
・・・

うううう!!!
枕抱きセリス可愛すぎルゥッ!!

今までのシナリオとは違って、結ばれるのが非常に早い。これは非常に良い。
何故ならイチャラブイベントが沢山あるからだァーッ!!
萌え関連で言えば、一番作りが丁寧。さらに、シナリオもそこに絡めてくるので飽きずにスイスイプレイできてしまった。
シナリオもなかなか上々の出来。
セリスの決断に至る過程、心の揺れ動きがセリスサイドでの展開に多くなることで、巧みに伝わってきます。
ただ、ラストの締め方だけはちょっと苦言を呈してもいいかもしれませんが。
帰ってくるのはいいとして、父親やセリス自身の感情について何も触れられてないのはおざなりだったかなとも思います。

しかし!ストーリーの最後のちょっぴりなんて
私にはどうでもいいのだ!!

セリスに心揺さぶられて
セリスに萌えさえすれば

俺の勝利ナンジャー!!!








良いテンションでラストのほとりんを攻略しますよっ。






・・
・・・










は?
※只今ほとりの「秘密」が明らかになった辺り。





















何なんだこの話は!?
「ナツメグ」の世界観において
ほとりシナリオがあまりに超展開すぎて
全然ついていけん!!









別に糞シナリオってわけではなく、むしろ構成は目を見張る出来。
しかし、唐突な展開すぎて、ナツメグの世界観から逸脱しすぎています。
こういう設定にしたいなら、ほとりが初めっから超能力を使えるとか、「そういう要素」を持たせないと駄目でしょー。
まあでも、それでも話はなかなか面白い。最後はどうなるのか気になるところ。
期待してプレイしていきますよ。








・・
・・・

まいりました(焼き土下座)
正直エピローグに入るまで、完全に外したシナリオだと思ってました。
しかし、ほとりシナリオはエピローグが本編といわんばかりの出来。
エピローグに入って、だんだんと記憶がなくなる過程
記憶が消えてしまってから復活するまでの展開
記憶が復活してから前向きになる主人公の描写
そしてラストのほとりの復活まで。
文章力がパネェわけですわ。
月日がものすごいスピードで経過していく様子がとても寂しく
思い出してからまた月日が同じペースで流れていく様子がとても温かい。
それは全て演出が神がかっているからだと思います。

最後のほとりの「得意なのは、掃除と・・・・・・・・料理です」の言葉で俺はもう死んでいた。
本当に、本当に本当に、ライターの文章力に感服としか言えない。
そういや、この感じはサナララ4章でも感じたっけ。
端的に、的確に伝わってくる表現は、脱帽モノです。




ほとりシナリオは最後、ほとりの再会を最後まで迷ったらしいんですが
個人的な意見としては、主人公やほとりには申し訳ないのだけれど
復活せずに思い出だけ思い出すエンドで良かったかな、とも思ってます。
「部活」のみんながほとりを思い出すってオチでいいんじゃないかと。
もちろんハッピーエンドで終わるのもいいんですが、復活の理由が不明確なのはちょっと痛いところ。
ほとりシナリオやその他ナツメグ全体の簡易考察みたいなのも書いたんで、もしよろしければ読んでくださいな。








総評。
ねこねこ色が色濃い。
一言で言っちゃえばこうです。
恐らくわざとでしょうけど、スタッフもほぼ一緒ということで、
システム、演出、話などとどれをとってもねこねこっぽい。
別に悪いわけではないです。むしろいい作品を作ってもらえるなら何の問題もないです。
しかし、コットンソフトの魅力って何?と聞かれると非常に困ってしまいます。
正直なところ、ほとりシナリオ等が良かったといっても、
見るに見兼ねるシナリオも多少はあったことですし
過去のブランドだけで売ってるんじゃないの?と言われたら、この作品だけで100%否定はできないと思うのです。
欲を言えば、それを打破するくらいのインパクトのあり楽しめる作品を出してほしかったです。
そういった想いも含めて、総合点はあえて6点止まり。

しかし、ねこねこ好きなら間違いなく楽しめるのがナツメグであると、確信はしてますよ。





絵。
何やら不安定。
基本は同じ人が描いてるみたいなのですが、時々CGが突然別人の絵に変わります。
円のラストのCGとか、全てが違う気がしてならない。
基本の司ゆうきさんの絵は安定してるんだけどね。
SD絵のミヨルノユメギさんの絵はGood。





整合性。
RESシステムの関係で、シナリオに微妙に整合性が取れてなかったりします。
また、由佳子の別れのシーンは、声を使いまわしにしてるせいで
突然由佳子が「敦志くん・・・」とか言い出すので、せっかくの感動のシーンが違和感を覚えるかもしれません。
そういうのは重要視すべきですね。





システム。
とりあえずパッチは当ててください。
環境設定は本当に最低限の機能しかなく、今の時代からすると不便な部類。
さらに細かいバグもいくつかあって、ゲームに直接影響はないものの、やはり不快。
全体的にシステム面が粗いのは残念ですなぁ。





音楽。
ボーカル曲はどれも素晴らしい。
ただ、楽しくをモットーとしているであろうゲームなのに、日常曲がやや少ない気もします。
むしろ曲数はたくさんあるのに、悲しい曲が多いのでしょうか。
やはり作風からしても、楽しい曲を盛りだくさんにしてもらいたいところ。





シゲオ。
この世界の神。
彼を中心に世界は回っております。
つーか主人公よりシゲオを皆好きになるべきだろってくらい面白くてイイ男。
このゲームは彼に救われてる面は大きいと思います。
主人公もヘタレ気味ではあるものの、シゲオと同じく不快に感じない馬鹿なので
仲良く馬鹿やってる楽しげな雰囲気が出ていて、好感度は高めです。





〜お気に入り音楽〜
ナツメグ〜Precious Last Summer〜
very good morning
茂雄魂
あのころ
都会の猫
陽に灼けたベンチ
太陽の下
コントラストと影
手を伸ばしても
夜風と月の光
想いめぐる日
空を見上げて
その一歩を
息吹
LAST SUMMER
巡夏
巡夏オルゴールver.


萌えK点▼
由佳子
ほとり
実梨
セリス




〜個人的ストーリー順位〜
 ほとり>>セリス≒実梨>由佳子>>>円


〜個人的おすすめ攻略順〜
 由佳子⇒円⇒実梨⇒セリス⇒ほとり


おすすめキャラ
 野島ほとり、松崎茂雄





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